〈社員さんへのメッセージ⑪〉

 

(2013/01/15のメールを転写します。  住職)

 

社員の皆様へ

 

バブルの最中、志摩半島に、ある著名な経営者が、

380億円を投じてホテルを完成させました。

しかし、バブル崩壊後、経営不振が続き、ホテルは人手に渡りました。

新しい経営陣も、再建のため手を尽くしたが、赤字は増える一方だったそうです。

そこで、再建を任されたのが、仙台で、小さなエステを経営していた

今野華都子さんだったそうです。

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平成19年、今野さんは現オーナーに請われて

ホテルの社長に就任した。
今野さんを迎えたのは、社員150人の冷たい、あるいは反抗的な視線だった。
それまで、何人も社長がきては辞めている。

また、同じ繰り返し、という雰囲気だった。
数か月が過ぎた。
今野さんは全社員を一堂に集め、言った。
「みんながここで働いているのは、私のためでも、会社のためでもない。
大事な人生の時間を、このホテルで生きる、と

自分で決めたからだよね。

また、このために会社が悪くなったと

みんなが、思っている不満や要望は、

私や経営陣が解決することではなく、

実は、自分たちが解決しなければならない問題です!」

そして、今野さんは二つの課題を全員に考えさせた。
「自分は、人間としてどう生きたいのか」
「自分が、どう働けば素晴らしい会社になるのか」

就任2年半、ホテルは、経営利益が出るようになった。

全社員の意識の改革が、瀕死のホテルをよみがえらせたのである。

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経営を良くするもの、悪くすのも、

外的な要因や経営者ではなく

全社員の意識なんでしょうね!

(熊田光男)

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