〈社員さんへのメッセージ⑨〉

 2012年11月13日のメールを掲載します(住職)

 

社員の皆様へ

某大手ショッピングモールが、激安店舗を拡大することが、発表されました。

独自のプライベートブランド(PB)で、単価を抑えるということで、

コンビニの倍くらいの広さの店舗を展開するようです。

「激安」というのは、消費者にとって、望ましく思えるかもしれませんが、周辺の店舗を閉店に追い込み、

仕入先も利益ギリギリでの運営を強いられ、従業員給与にも反映できない、まさに、「デフレ」の根源です。

自分だけが勝ち残る、弱肉強食の「新自由主義」から、もうそろそろ、真剣に決別すべきだと思います・・・

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ひとりの男が、天国と地獄について神様と話をしています。

神様が男に言いました。

「こちらについて来るがよい。地獄を見せよう」

二人が最初に入っていった部屋には、

人間たちが、煮物の入った大きな鍋を囲んで座っていました。

全員がひどくお腹をすかせ、生きる望みも、すっかり失くしたように見えます。

皆、スプーンを鍋に入れては、煮物を口に運ぶのですが、

スプーンの柄が、腕より長くて、口に届きません。

その苦しみようと言ったら、それはひどいものでした。

「さあ、今度は天国を見せよう」

しばらくすると、神様が言いました。

二人が次に入っていったのは、先ほどとまったく同じような部屋でした。

煮物の入った鍋、そして柄の長いスプーンがあり、人間たちがいました。

ところが、この部屋の人たちはお腹も十分に満たされ、

その顔は、幸せに輝いていたのです。

「なぜ、ここにいる人たちは、こんなに幸せで、

さっきの人たちは、あんなに惨めなのでしょう?

条件は、まったく同じだというのに!」

神様は、ほほ笑むと、

「それは、とても簡単なことだ」

と言いました。

「ここにいる者たちは、お互いに食べさせ合うことを学んだのだ。

ただ、それだけの違いなのだよ」

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年内解散の可能性が高くなってきています。

これからは、国がコントロールする、「大きな政府」でもなく、

市場がコントロールする、「小さな政府」でもなく、

適度な競争と、適切な保護が共存し、

“分かち合えること”を中心に据えた、

「中くらいの政府」が、今のの社会に必要とされる考え方だと、強く思います。

(熊田光男)

2012/12/05

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