仏盛会報告(平成24年度第2回)

7月22日(日)午後6時より、仏教盛年会が行われました。

今回の問題提起していただいたのは、伊藤康さん(僧侶、北勢町在住)です。

伊藤さんは20数年前に仏教青年会(当時は青い青年だったのです)に参加されていた方で、西恩寺のホームページを見て、「原発を考える会」にお越し下さり、今回の盛年会にお誘いしたのです。

 

今回ご参加いただくに当って、伊藤さんからの文章が案内のはがきで紹介されました。
ここに再掲させて頂きます。

中学生の頃に学校に馴染めなくなり、登校拒否となる。その後、高校に進学するが、またも学校に行けなくなる。その頃、地元の伊藤巌さんに出会い仏教に触れる。
しかし何も変わらず二年ほど引きこもり状態になり、熊本の真宗寺に行く。
そこで普通の生活をしながら教えに触れることができた。 
20年程、真宗寺で活動を続けていたが事情あって真宗寺を離れねばならなくなる。
三重に帰り、今までとは一変した生活を送っている。
新しい学びの場に出会わせていただいているように思う。 

この文章を読んで、壮絶な体験や流転の人生について重々しく語られるのか!などと想像して、参加をさせていただきました。

伊藤さんの語り口が朴訥とされているからでしょうか、引きこもりの件は、大変に重いものはあったのでしょうが、毎日、深夜放送を聞き、投稿ハガキが採用されたり、賞を獲ったりと、完全に自失していた訳ではない、出口を探しながらの時間であったように感じました。

熊本の真宗寺に見学気分で行かれた件は、まるでドラマを見ているようで、なんだかワクワクしながら話を聞いてしまいました。

決断して真宗寺さんでお世話になられてからの日々も、本当は大変な状況であったのだろうけれど、これもドラマか小説を読んでいるようでした。(何もわからないのに、失礼な言い方でゴメンなさい。)

真宗寺のご住職(皆さんは、ハゲちゃんと呼ばれていたそうです。何だか、それだけでも温かいですね)の温かい心に触れながら、伊藤さんの心も、ドンドン溶けて行ったのだろうと感じました。
ご住職の闘病に直接関わった体験は、伊藤さんを二回りも三回りも大きくしたように感じました。

少し残念だったのは、奥様との出会いの場面など、周辺のお話しを聞くことができなかったことです。

仲間と共に、お寺を建てられたお話しも、興味深く聞かせていただきました。

当日は、最近の仏盛会にない、20名の参加で大いに盛り上がりました。

質問や感想など、少しぎこちないスタートでしたが、宴会モード(お酒と肴が登場してから)に入って、いよいよ盛り上がりました。

遠方からの方も多く見えたのですが、皆さん、遅くまでお話しをされました。

終盤は、伊藤さんのお話し以外の話題の輪もできて、いよいよ、仏盛会らしい雰囲気でした。

 

日曜日の夜からの開催で、出にくいこともあるでしょうけれど、いろんな問題提起をしていただき、感じたことや自分の思いを改めて喋ったり、聞いてもらったりすることで、また何かが見えてくるという、代えがたい時間が持てると思います。皆さんも是非ご参加ください。
(世話役 高木 記す)

 

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