熊田光男さん(2015/09/03)
社員の皆様へ
取引先に訪問したとき、
一方的に1時間以上も話をされる方がいます。
私は相手のご機嫌を損なわないよう、
「なるほど」とうなずくなど、気を配っています。
しかし、一方通行の会話というのは、
話し手が気持ち良くても、聞き手とっては、それはそれは苦痛です。
私も年を重ね、様々な役職をいただくようになったからこそ、
この点は気を付けなければいけないと、思っています。
経営の神様、松下幸之助は、「衆知を集める」というポリシーのもと、
大変な聞き上手だったそうです。
+++++++++++++++++++++++++++++
来客が松下の質問攻めにあうケースも多かった。
本来は松下に聞きたいことがあってやってきた人でも、
タイミングを見て早く先に質問しないと、自分が説明役になってしまうのである。
「私はこういう仕事をしているのですが」とあいさつすると、
すかさず松下は質問をする。
「それはどういう仕事ですか」「どうやっておられるんですか」
「儲かりますか」という具合に。
一方的にしゃべらされて、あっという間に1時間が過ぎている
という光景もよくみた。
しかし、それもまた不思議なことに、
質問の中に経営への示唆があったとか、
教えられたと満足して帰っていくのであった。
やはり人間は、人に説明をしたり、お説教をしたり、
講釈をしたり、ということが
本質的に好きらしい。
逆に、ものを尋ねたり、わからないと言ったりすることを、
引け目として感じるものである。
「わからないから教えて欲しい」と素直に尋ねるほうが、
人情の機微をより心得ているというものであろう。
ものを尋ねるほうが慕われるというのは、知っておきたい真実である。
++++++++++++++++++++++++++++
相手の心を掴むのは、
「聞き上手になる」
これって、わかっていても、なかなか出来ていないものですね・・・
自己反省を含めて…