「苦悩」の意味を見いだす

(熊田光男さん「社員さんへのメッセージ」より)

 

若かりし頃。

私は、なぜか、男女問わず、友人から「失恋」の相談を受けることが、よくありました。もちろん、恋愛経験が豊富な訳ではありませんが、単に、愚痴を聞いてもらい易かったんでしょうね(笑)「失恋」の悩みを聞いていると、最初のころは、こうしたらどう?、ああしたらどう?、なんて、アドバイスをしてみたりしましたが、何人かの相談を受けて、結論に達したのは、「自分で、乗り越えるしかない」という、ことでした。

この気づき以降、相談されると、「自分で乗り越えろ」と、アドバイスするようになりました。そして、私に相談する人は、いなくなりました…(笑)

でも、本当に、これしか方法はありませんから!

インドの詩人タゴールの詩「ベンガルの祈り」より。

++++++++++++++++++++++

危険から私を守ってくださいと  祈るのではありません。

危険の中にあっても 怖れることのないようにと祈るのです。

悲しみや心の痛みの最中にある私を  慰めて下さいとは願っていません。

悲しみから立ち上がる力を下さいと  お願いしているのです。

追いつめられた時にも   崩れおれることのないように

世間的な失敗、挫折を繰り返しても

それらが取り返しのつかないものだと

考えることがないように助けて下さい。

私を救いに来て下さいと  祈っているのではありません。

打ち克つ力が欲しいのです。

私の荷を軽くして  楽にして下さらなくてもいいのです。

重荷を担う強さをお与えください。

++++++++++++++++++++

本当に、逃げられるのなら、逃げればいいんでしょう。

逃げられなければ、背負うしかありません。

背負うことは、本当に大変なことです。

でも、

それしか、ありませんからね…

This entry was posted in 門徒の声. Bookmark the permalink.