〈社員さんへのメッセージ⑭〉

(2013/05/10のメールを転写します   住職)

 

社員の皆様へ

 

本社の隣の小学校では、黄色帽子をかぶった小学生が、元気よく通っています。

社会の大人として、地域の大人として、

すべての子どもたちを、正しい道に導く責任があると思います。

しかし、その子どもたちから、逆に教えられることは多くあります・・・

「教育界の至宝」と呼ばれた、東井義雄氏が、小学1年生の作文を

大切に伝えてくれています。致知より。

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『ぼくのむねの中に』
「おかあさん、おかあさん」

ぼくが いくらよんでも へんじをしてくれないのです。

あのやさしいおかあさんは、もうぼくのそばには いないのです。
きょねんの 12月8日に、

かまくらの びょういんで、

ながいびょうきで なくなったのです。
いまぼくは、

たのしみにしていた しょうがく一ねんせいになり、

まい日 げんきにがっこうにかよっています。
あたらしいようふく、ぼうし、ランドセル、くつで、

りっぱな一ねんせいを、おかあさんにみせたいとおもいます。

ぼくは あかんぼうのとき、おとうさんをなくしたので、

きょうだいもなく、おかあさんとふたりきりでした。
その おかあさんまでが、

ぼくだけひとりおいて、

おとうさんのいる おはかへいってしまったのです。
いまは、おじさんおばさんのうちにいます。

まい日 がっこうへいくまえに、

おかあさんのいる ぶつだんにむかって、

「いってまいります」をするので、

おかあさんが すぐ そばにいるようなきがします。
べんきょうを よくしておりこうになり、

おとうさんおかあさんに よろこんでもらえるような よいこになります。

でも、がっこうでせんせいが、

おとうさんおかあさんのおはなしをなさると、

ぼくは さびしくってたまりません。
でも、ぼくにも おかあさんはあります。

いつも ぼくのむねの中にいて、ぼくのことをみています。

ぼくの だいすきな おかあちゃんは、

おとなりの ミイぼうちゃんや、ヨッちゃんのおかあさんより、

一ばん 一ばん よいおかあさんだとおもいます。
おかあさん、ぼくは りっぱなひとになりますから、

いつまでもいつまでも、

ぼくの むねの中から どこへもいかずにみていてください。

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苦難を背負い生き抜こうとする、

強い『魂』を、

小学1年生から

教えてもらいました・・・

(熊田光男)

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