〈社員さんへのメッセージ⑫〉

(2月28日のメールを掲載します。  住職)

 

社員の皆様へ

 

息子の友だちが、我が家に遊びに来たとき、

驚くことに、その友だちの履物が、ちゃんと揃えてありました。

「子は親の鏡、親は子の鏡」と良く言います。

しっかりとした家庭なんだなぁ、と感心しながら、わが子の履物はというと、

このまま履いたら、股関節脱臼するぞ、と思うくらい、バラバラです・・・

「コラ~!」と、怒りたいところですが、

その横にある私の履物は、

このままでは、じん帯を痛めそうな置き方でした・・・

「しつけ」とは、何かを、

学んだ瞬間です・・・

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私は六人の息子を持っているわけですが、
彼らがまだ小さいとき、どうしても履物をきちんとそろえられなかった。
叱っても、そのときはそろえるが、
すぐに元通りに戻ってしまうのです。
それで、私が尊敬する糸賀一雄先生にお尋ねしました。
「“しつけ”とはどういうことですか」と。
先生は、
「自覚者が、“し続ける”ことだ」
とおっしゃる。
「自覚者といいますと?」
と聞くと、
「それは君じゃないか。
君がやる必要があると、

認めているんだろう?
それなら君が、“し続ける”ことだ」
「息子は?」
「放っておけばいい」

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青年会議所時代、

「“いただきます”からはじめましょう」という、

親が率先する、「親の学び」の活動をしたことがあります。

そんな、経験をした私でも、今では「いただきます」と、しっかり言えていませんね・・・

「し続ける」とは、難しいものですね・・・

(2013/03/12)

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