〈社員さんへのメッセージ⑦〉

(2012/10/03のメールを転写させていただきました。住職)

 

社員の皆様へ

私の高校は、禅宗系の学校でした。

この学校の学生は、必ず、福井県の永平寺に、禅の修行に行かされます。

永平寺には、映画「少林寺拳法」に出てくるような服装の「雲水」という、お坊さんが修行をしています。

「雲水」から早朝に起こされ、ぞうきんで廊下を掃除します。

私の横で、気だるそうに掃除をしていた同級生は、「雲水」から、飛び蹴りをくらっていました(笑)

その後は、長い時間、座禅を組みます。

ぞうきんがけ、座禅、質素なご飯・・・

永平寺の修行は、当時、この高校の代表的な「イヤなこと」でした。

大人になると、この「雲水」の意味が、

「空行く雲や流れる水のように
深く物事に執着しないで
自然の成り行きに任せて行動すること」

であると知りました。

移りゆく雲のように、流れる水のように、

あらゆるものを受け入れながら生きていく姿・・・

そんな、素晴らしい人生を歩むことができれば、どれだけ幸せか、と思います。

そんな、自分に対する、「相田みつを」からのメッセージです。

+++++++++++++++++++++++++

「うそはいわない

ひとにはこびない

ひとのかげぐちはいわぬ

わたしにできぬことばかり」

+++++++++++++++++++++++++

やっぱり、強欲な私は

「雲水」にはなれませんね(笑)

到底なれない雲や水のような人生に、

憧れながら生きるのも

大切な、生き方なんでしょうね!

(熊田光男)

This entry was posted in 門徒の声. Bookmark the permalink.