〈社員さんへのメッセージ⑥〉

(2012年8月13日のメールを転写します  住職)

 

社員の皆さまへ

ロンドン五輪が閉幕しました。

様々なドラマがありましたね。選手の皆さん本当にお疲れしました。

さて、身近な話題に変えます。

息子が通う中学の校長先生の挨拶には、いつも感動してしまいます。

優雅な口調の中に、核心をついた内容を散りばめ、そして、包み込むような「言葉の網」をかけます。

そんな、いつも穏やかな校長先生は、ユーモアに溢れた会話を好みます。

ある生徒が遅刻した時の話だそうです。

校長:「どうして遅刻したの?」

生徒:「バスに乗り遅れたからです。」

校長:「どうしてバスに乗り遅れたの?」

生徒:「寝坊したからです。」

校長:「どうして寝坊したの?」

生徒:「宿題が多すぎて・・・」

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校長:「どうして、そんなに勉強するの?」

生徒:「いい大学、いい会社に入り、幸せになりたいからです。」

校長:「じゃあ、遅刻届に、『幸せになるために遅刻した』と書きなさい(笑)」

(笑)まったく、おもしろい校長先生ですよね!

でも、

こんな包容力のある、この校長先生も、今の日本の現状を嘆いているようです。

校内報より

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不幸を感じるのは、おそらく人間だけでしょう。

例えば、不幸に打ちひしがれた「サンマ」、というのを私は見たことがありません。

人間だけは、本能から離れた道を歩み始めました。

そして、そこから、人間の深い、かなしみの道程がはじまりました。

私は、憲法9条の問題などにも、同じことを感じます。

改憲派も護憲派も、論点を詰めていけば、

目指しているところは同じでしょう。

人々が平和に幸せ暮らすことです。

同じものを目指しながら、

傷つけあうほどに、激しく対立する、

そこに

人間の深い

かなしみがあります。

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消費税問題、原発問題、安全保障問題・・・

同じものを目指しているのに、なぜ互いに傷つけあうんでしょうかね・・・

(熊田光男)

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