知人のご夫婦が揃って、還暦を迎えるということで
お寺でのお参りをお勧めしておりました。
先日、お参りに来てくださいました。
【表白】―
仏前「還暦」参りにあたり、仏前を荘厳し、仏恩を謝しながら、お祝いを申し上げます。今日までの「いのち」を支え、生かしてきた様々なものに手を合わせ、あらためて、「いのち」の【深さ・広さ】を考えたいと思います。
還暦は「暦が一回りし、生まれた時の干支と同じになる」ということで、ここからまた、「新たに人生が始まる」という意味があると思います。その人生の節目にあたって、改めて自分に向き合い、人生を見つめ直す大切な契機としたいことです。
・・・(中略)・・・・・・・・・「私」という存在は、初めに「私」があって、単独で、それ自身で成り立っているのでなく、私以外のものが、私を成り立たせ、構成しています。沢山の人間関係や歴史・社会を持って、私が今ここに「存在」しています。仏教ではそれを「法身」という言葉で表現しています。それは、「一人」の中に全人類、全世界、全歴史が共に在ること、「公なる存在」と言うことです。広い、深い「法身なるいのち」をいただいて生きています。 この与えられた「いのち」を私有化することなく、広い・深い「法身のいのち」を想い起こし、「生まれてきて良かった」と言える「完全燃焼」の人生を歩んでいただけますようお念じ申し上げます。おめでとうございました。
仏前「還暦」参り―報恩会 式次第
○真宗宗歌 ・表白・焼香 ○勤行 讃歌
・衆会 ・みほとけは ・三帰依「パーリ文」
・正信讃Ⅱ ・和讃 ・「嘆仏偈」・念仏・和讃・回向
○お話 ○恩徳讃