インタビュー(6)

月に1度、「四日市中日文化センター」に出かけます。

受講くださっている方に聞いてみました。

Q① 住所・お仕事・性別・年齢

三重県在住 ・ 農業 ・ 男性 (60代)

Q② なぜ仏法を聞こうと思ったのですか?

現役時代はサラリーマンで、自動車部品の生産技術の仕事に携わっていました。

海外出張も多く年間の半分は現地という忙しい毎日を過ごしながら、

同時に母親の介護や兄弟との相続問題など多くの悩みを抱えておりました。

性格的に几帳面で物事にこだわったり執着する一面があり、

そのような性格が仕事面に於いては、技術者としてよい結果につながっていたように思います。

一つの問題に対して、食事のときも、トイレにいるときも同じことを考え続け、こだわり続け、それが良い結果につながったように思います。

反面、特に他人との関係に於いては、マイナスの結果を招くことが多くありました。

職場での人間関係や、母親との憎しみ・兄弟姉妹とのいさかい等、

気がつけば周りのすべての人との関係において、大なり小なり問題があったように思います。

他人の一言にこだわったり、腹を立てたり、親兄弟に意地を張ったりと、過ぎたことにいつまでも執着して関係を悪くしていきました。

このようなことから、定年を機に生活のベースとなる仕事が無くなって、

今後どこに拠り所を見出したら良いか・・・・・? どのように生きたらよいか?

今までは周りから自分がどう見られようが、少々人間的に難があっても仕事で成果を出せば良かった・・・・・。

一家を養い仕事の中に生き甲斐を見出せれば、それで良いと考え、また男はそんなもんだと思っていた。

そのような生活から一転して、拠り所である仕事の場が無くなったとき、一人の人間としてどう生きるべきか?

自分が唯一、頼りとしていた自分を生かせる場が無くなり、悩みの多い環境の中でどう生きたらよいか?

確かそんな事がきっかけで、お話を聞いてみようと思い立ったように記憶しております。

Q③ 仏法を聞いて感じていること、思うことは?

「苦を苦と思わない、苦しいことがあっても、またそのときの周りの状況は変わらなくても生きる力が湧いてくる・・・・・」

少し表現が違うかも知れませんが、このようなお話が以前、講話の中に有ったように記憶しております。

自分はこのような精神的な状態になることがなかなかできません。

悩み事に凹んだり、嫌なことがあると腹が立ちコノヤローと思い、相手を恨んだり、憎んだり、避けたりします。

それを乗り越えて普通に平常心でいることができません。

自分の修養が足りないのは当然ですが、どうしたら苦を苦と感じない・・・・・・心の状態になれるのか?

その答えもまた講話の中でお話されていると思いますが、なかなか会得できません。

「浄土真宗は方法論は言わない」とのお話も、また伺いましたが、

私はただ一つそのことが知りたくて心を強く生きたくて、お話を聞いているんだと思います。

近道は無いと思いますが、何かヒントになるお話を期待しながら拝聴しております。

Q④ 今の関心事、課題があれば教えてください。

大型バイクが趣味でシーズンになると週に一度はツーリングに出かけます。

行く先々で景色の良いところをスナップ写真に収めて、帰宅後、見ては楽しんでいます。

その中で絵になりそうな景色を選んで絵を描くのも、もう一つの楽しみです。

バイクでツーリングを楽しみ、素晴らしい景色を写真に収めて楽しみ、それを絵に描いて楽しむ、一度で三度楽しんでいる事になります。

しかし、何かが足りないのです。

以前先生のお話に「バイクが趣味で、好きなことをやっても、もう一つ生き甲斐を感じない・・・・・」

どなたかのお話を雑談の中でされておりましたが、

よく似た人がいるもんだな・・・・・と聞き入っておりました。

まさにそのとおりで、現役のころのように、何か一つの仕事を成し遂げた時のような達成感や喜びはありません。

やりがいとか、生き生きとした生き甲斐というのは、仕事や労働のような苦労を伴うことの中にしか無いのでしょうか?

楽有れば苦あり・・・・・・「楽もあれば苦もある、世の中色々あるヨ・・・・・!!」と解釈しておりましたが、どうも違うようです。

苦があるから楽がある。苦労しないのに楽はあるわけが無い。苦労した後にしか、楽は無い・・・・・!!

このように考えたほうが正しいと思うようになりました。

現役から離れたものは生き甲斐を感じて毎日を生きることは難しいのでしょうか?

「生涯現役・・・・・・」言葉だけが踊っているようで何かむなしい気がします。

(2012/08/19)

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