悩みを超える

IMG_20230410_111634この肉体を持っている間は、悩みは終わりません。この私の考え、思い、執着も消えませんから、悩みは絶えません。
だって自分の思い通りにしたい心が、その現実を不都合だと認識し、壁を作り出しているのですから。幸せになりたいという心が、いまの現実を不幸という価値付けをしてしまうのです。
星野富弘さんのお言葉に、「病気や怪我に本来、《幸、不幸〉はないのではないか?幸、不幸は、その人の先入観、生きる姿勢の問題ではないか。」と言われています。
南無阿弥陀仏の教えにおいて、悩みや苦しみが、真実を知らせる契機となり、私の実相、立ち位置、ものの見方、考え方の歪みを炙り出す光となると言われます。
その私を知らされるが故に、改めて目の前の現実と悪戦苦闘していける勇気と素直さを賜り、悩んでいける、時に耐え忍んでいく生き方が与えられるのだと教えられています。
「罪障功徳の体となる、
氷と水のごとくにて、
氷多きに水多し、
障り多きに、徳多し」

しかし、しかし、私の思い込みは深い。わたしの気持ちからすると、現実は厳しいことが多すぎますね。
つらいですね。
どうぞ、おたいせつに
m(__)m
苦悩は阿弥陀さん。

 

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