西恩寺門徒 熊田光男さんが社員の方々に
ほぼ毎日メールを送っています。不定期に、このホームページにも
(許可を得て)転写しています
(2020/6/23 メール)
社員の皆様へ
仕事に対する『執念』とは何か。
最近、とても考えさせられる言葉です。
「絶対に成し遂げたい」
そんな燃えるような「欲望』が『執念』を生み出し、
その執念から新しい『発想』が生まれ、それが、一つひとつの『行動』繋がっていく。
そんな循環を創り出すには、何をすべきなのか…。
いつの時代でも、永遠のテーマなのかもしれませんね。
日本のロケット開発の父であり、戦闘機『はやぶさ』の生みの親、糸川英夫博士は、
1940年代に、独自にロケットエンジンを開発する異端児でした。
のちに、小惑星「イトカワ」と命名されるほど、ロケットに注力を注いだ
糸川博士のエピソードから、『執念』のヒントがあるかもしれません。
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糸川先生は、幼い男の子を抱いて前の席で座っているお母さんに
「その子を、独創力のある子に育てたいと思いますか?」と聞かれました。
「もちろん」と答えたお母さんに、「そのためにあなたはどう育てるつもりですか?」
と聞くと、そのお母さんは
「独創力を発揮するには、自由でなければいけないから、
この子が、やりたいと思ったことは、何でもやらせます」と答えました。
先生は、天井を見てしばらく考えていましたが、
「あなたは数年すると、絶望するでしょうな」と言われたんです。
「何でも、好きにやって、独創力がつくのなら、チンパンジーには皆、独創力がある」と。
「人間には、意志というものがあって、自分はこれをやりたい、という思いに
どこまでも、固執しなければいけない」と。
いったんやりたいと思ったことは、絶対に、やり遂げるという気持ちがなければ、
やっぱり何もできません。
一度決心したことは、石にしがみついてでも、
やり遂げる強い意志が必要だ、と言われました。
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「やり遂げる強い意志が必要」である。
そうなんでしょうね。
でも、この強い意志を持つために、何をすれば良いのか…
そう考えると、これまた、悩んでしまいます…