「社員の皆様へ」メール(63)

西恩寺門徒 熊田光男さんが社員の方々に

ほぼ毎日メールを送っています。不定期に、このホームページにも

(許可を得て)転写しています

(2020/6/23 メール)

社員の皆様へ

 仕事に対する『執念』とは何か。

最近、とても考えさせられる言葉です。

 「絶対に成し遂げたい」

 そんな燃えるような「欲望』が『執念』を生み出し、

 その執念から新しい『発想』が生まれ、それが、一つひとつの『行動』繋がっていく。

 そんな循環を創り出すには、何をすべきなのか…。

 いつの時代でも、永遠のテーマなのかもしれませんね。

 日本のロケット開発の父であり、戦闘機『はやぶさ』の生みの親、糸川英夫博士は、

 1940年代に、独自にロケットエンジンを開発する異端児でした。

 のちに、小惑星「イトカワ」と命名されるほど、ロケットに注力を注いだ

 糸川博士のエピソードから、『執念』のヒントがあるかもしれません。

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糸川先生は、幼い男の子を抱いて前の席で座っているお母さんに

 「その子を、独創力のある子に育てたいと思いますか?」と聞かれました。

 「もちろん」と答えたお母さんに、「そのためにあなたはどう育てるつもりですか?」

 と聞くと、そのお母さんは

 「独創力を発揮するには、自由でなければいけないから、

 この子が、やりたいと思ったことは、何でもやらせます」と答えました。

 先生は、天井を見てしばらく考えていましたが、

 「あなたは数年すると、絶望するでしょうな」と言われたんです。

 「何でも、好きにやって、独創力がつくのなら、チンパンジーには皆、独創力がある」と。

 「人間には、意志というものがあって、自分はこれをやりたい、という思いに

 どこまでも、固執しなければいけない」と。

 いったんやりたいと思ったことは、絶対に、やり遂げるという気持ちがなければ、

 やっぱり何もできません。 

一度決心したことは、石にしがみついてでも、

 やり遂げる強い意志が必要だ、と言われました。

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「やり遂げる強い意志が必要」である。

そうなんでしょうね。

 でも、この強い意志を持つために、何をすれば良いのか…

 そう考えると、これまた、悩んでしまいます…

 

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