(2015/07/01 熊田光男さん)
社員の皆様へ
息子が幼稚園のころ、東京ディズニーランドに
行ったときのホテル内で、
どうしても、パソコンにデータを取り込みたかったので、
必死に電波が入るところを探しました。
しかし、全然電波が入らず、従業員に聞いたところ、
満面の笑みで返ってきた答えが、
「夢と魔法の国ですから、電波は入りません 」
^o^(」
…。正直なところ、キレました、、、
でも、東京ディズニーランドは、本当に、
『夢と魔法の国』です!
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二度の脳梗塞で重度の障害が残った、年老いた夫は、
狭心症の発作をくり返しながら、自宅療養を続けている。
そして、人との接触を求めてときおり外出もする。
冬の一日、急に思い立って、東京ディズニーランドに行った。
広場の隅に車椅子を止め、私は傍らに立って元気に走り回る、子どもたちを見ていた。
思ったより寒く、早く帰らねばと思った。
そのとき、広場に歓声があがった。
ドナルド・ダックが現れ、子どもたちがどっとかけ寄ったのだ。
ところが、そのあひるさんは
子どもたちをかき分けて
どんどんかけてこちらへ近づいてくる。
広場の隅にいる私たちのほうへ…
そして、車椅子に乗った夫の前に来ると
大きく一礼して、大きな手で
夫の背中を撫でてくれた。
二度、三度。
突然のできごとに、私たちも周りの人も驚いた。
夫の背中を撫でて、今度は私の腕をさすり、両手で包み込んでくれる。
大きな白い温かい手で…
優しさが老いたふたりを包み、その温かさが周りに広がって
見ていた人たちの間から拍手が起こった。
夫の顔を見ると
涙がほろほろ頬に伝わっている。
風の冷たさを忘れた。
「優しさをありがとう」
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この「ドナルド・ダック」は、
上司に指示されることなく、
老夫婦に感動を与えました。
一人ひとりが、目的を自覚した企業。
こんな会社を目指したですね。